(これまでの人生のあらすじ : 砂井君は少年大好きな男の子。15歳になり、遅まきながら、自分も少年であることに気づき、それらしい美容と志操に一直線)

遺留品 : 砂井少年15歳の手記

「初藍緑」

〜はつらんろく〜(仮題)

砂井少年(※原文では本名)に似合うのは山下悲鳥(※1)
しかし青沼聖六(※2)がいい
しかし青沼聖六は骨格、目、口が砂井少年ではムリ
イマの髪型はフケてみえる。
悲鳥より聖六よりダメだ。
かんがえた末、砂井藍緑(※3)がもくひょうとなった
そして、今はなんとなく山下悲鳥らしき物体になりたい。
さて、問題の口元だが、目標としては
「しっとりとした日本風の上品なつやっぽさ。泉鏡花にでてくる女の人みたいに。」
としようと思ふ。(しかしまた術がみつからないで居る。)
額縁と少年作らんろくイラスト
(成立時期:中学3年1月12日〜同月末頃)

注記 :

※1山下悲鳥)やました・ひとり。青いサングラス等でドレスアップした鏡像を元に造形した自画像。下図のとおり、少年愛を注がれる幻想を伴う。

少年作山下悲鳥少年愛イラスト
(成立時期:中学3年1月12日〜同月末頃)

※2青沼聖六)あおぬま・せいろく。別名青沼聖市(せいいち)青蔭聖六(あおかげ・せいろく)青沼琳(りん)。少年愛を注がれる理想の美少年像。黒髪横分けというアイデンティティを少年と共有している。

少年作青沼イラスト4種
(成立時期:上段左から、中学3年2月〜3月頃、同12月26日〜1月2日頃、高校1年頃、中学3年12月24日〜1月2日頃)

※3藍緑)__らんろく。この記録で初めて登場した目標となるスタイル。伏字箇所は本名。

少年作初藍緑原文
(成立時期:中学3年1月12日〜同月末頃)

(読んだこともないのに泉鏡花とか言っている。江戸川乱歩「人でなしの恋」の「ほっそりした、ちょうど泉鏡花さんの小説に出てくるような、夢のように美しい方」という表現、ならびに、須永朝彦『世紀末少年誌』所収「玉三郎と鏡花劇」を読んで、謎の幻想を抱いている。ともかく、まずはファッションスタイルとして、理想の少年愛における愛される少年風のスタイルを目指した砂井少年であった)

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